当院がツキリズムマタニティクリニックに改名した理由とその思い。当院で栄養療法を行なったことによる妊娠と分娩経過への影響。妊娠初期に血液検査により、主に、ビタミンD、鉄、亜鉛、マグネシウム、B群を投与した。分娩直後の母子の過ごし方を変えた。その内容は、Skin to skin contactを導入し、臍帯結紮を臍帯動脈拍動消失まで待ち、胎盤を自然娩出に任せるものだ。母体に予防的オキシトシン投与は控え、内因性オキシトシンを大切にすることにした。その結果、妊娠中期、後期に健在性の貧血が出現した率が有意に低下した。EPDSにより産後うつの可能性のある母親の率が低下した。新生児黄疸の発生率は、明らかな増加はなかった。新生児のアレルギーと関係する初期嘔吐、血便、皮膚湿疹は減少傾向を認めた。分娩期出血には変化なかった。クリニックの取り組みを大きく変更したが、これらの結果から、当院の取り組みが産科診療の安全性、患者の心身の疾病予防に貢献しているものと考えられた。